結論:自宅で楽しむマーダーミステリーディナーは、ゲームと料理が同じ時計で進む着席の食事会です。コースが1皿進むごとに新しいラウンドが始まり、ゲストは食事の合間に容疑者を演じ、デザートのときに犯人を指名します。必要なのは、進行ガイドつきのキット、作り置きできる3品のコース、そして約2時間です。
雰囲気をつかむための作り話:6人がスープを半分ほど飲んだところで、ホストがスプーンを置き、花嫁の父がワイン樽の部屋のはしごの下で見つかったと読み上げます。ケータリング係はパンかごを持ったまま固まります。カードに「10分間テントを離れた」としか書かれていない新郎の付添人は、急にナプキンに興味を持ちはじめます。最初の質問ラウンドが終わるまで、スープは冷めたままです。
この記事のポイント
- マーダーミステリーディナーとマーダーミステリーナイトの違いは進行の仕方です。ディナーでは、コースがそのままラウンドになります。
- 3品のコースは3つのラウンドにぴったり重なります。到着と前菜、事件とメイン、告発とデザートです。
- 料理はすべて作り置きに。ホストは語りを読み、手がかりを配るので、コンロの前に立つ時間はありません。
- 6〜9人なら約2時間を見ておきましょう。少人数なら早く終わり、大人数なら話す時間が多く必要です。
- 2〜3人向けの役を演じるキットがない? 事件ファイルもディナーになります。コース1品につき証拠の封筒を1つ。
マーダーミステリーディナーとは?
マーダーミステリーディナーとは、食卓で遊ぶマーダーミステリーパーティーです。ゲストには役と秘密と手がかりがあり、その中の1人が犯人なのも同じです。違うのは、食事がその夜の骨組みになること。コースが変わるたびに新しいラウンドが始まり、ホストは次の皿と一緒に次の手がかりを出します。
食べることと捜査することは、思った以上に相性がいいのです。みんなすでに席に着き、向かい合って話しています。お皿があれば、人見知りのゲストは手持ちぶさたにならず、声の大きいゲストには告発と告発のあいだに自然な間が生まれます。
まず全体のルールを知りたいなら、マーダーミステリーパーティーの遊び方をどうぞ。このガイドでは、料理とゲームの足並みをそろえるディナー版だけを扱います。
マーダーミステリーディナーとマーダーミステリーナイトの違い
2つの呼び名は混同されがちですが、計画すべき夜はまったく別物です。
| マーダーミステリーディナー | マーダーミステリーナイト | |
|---|---|---|
| ゲストの居場所 | ほとんどの時間、1つのテーブルに着席 | 立ったまま歓談し、部屋を移動する |
| ペースを決めるもの | コース | ホストのタイマー |
| 料理 | 作り置きした3品のコース | つまめる料理とドリンクコーナー |
| ちょうどいい人数 | 4〜9人 | 6〜20人 |
| 手がかりの交換 | テーブル越しに、全員に聞こえる | 部屋の隅で、2人ずつ |
| 向いている場面 | デート、少人数の友人、家族の夕食 | 誕生日、大きなパーティー、職場のイベント |
ディナーのほうが親密で、ホスト1人でも回しやすく、ナイトのほうがにぎやかで大人数に向いています。ゲストが10人を超えるなら、マーダーミステリーナイトの開き方のガイドに従い、料理は立食にしましょう。
マーダーミステリーディナーでは何が起きる? ゲストの目線で
マーダーミステリーディナーでは、役になりきって到着し、食卓に着き、前菜とメインのあいだに物語の中で誰かが亡くなったことを知ります。メインのあいだはテーブルの人たちに質問し、デザートの前に告発を書き、ホストが真犯人を読み上げます。流れはこれで全部で、あとは味つけです。
到着前に知っておくこと
役は数日前に届くのがふつうです。たいていは、ほかの人に見せてもいい短い人物紹介と、自分しか知らない秘密です。どちらも事前に読んでおきましょう。暗記は要りません。冊子は食卓に持ち込めます。ホストからはアレルギーの有無を聞かれ、服装の雰囲気を提案されることもあります。
食卓で起きること
ゆっくりと、よくしゃべる、ときどき中断の入る食事になります。コースごとにホストから短い発表があり、新しい情報のページが配られます。共有したほうがいいものもあれば、隠したほうがいいものもあります。フォークを持ったまま質問攻めにされ、無実でも一度は疑われるでしょう。たいていのゲストは最初の10分だけぎこちなく、あとは楽になります。告発のあいだの沈黙を、料理が埋めてくれるからです。
最後に起きること
締め切りがあります。デザートの前にペンを置き、告発を書いて、真相の発表です。犯人はたいてい、みんなが食べているあいだに事情を説明します。そのあと、誰が何をいつ知っていたかを比べ合う会話は、ゲームそのものより長く続くこともよくあります。
マーダーミステリーディナーの服装
役の人物がそのディナーに着ていきそうな服を、上半身だけで表しましょう。着席の食事では、ほとんどの時間、見えるのは上半身だけです。ジャケット、シャツの襟、ネックレス、帽子、メガネのほうが、靴やズボンよりずっと効果があります。実用性も忘れずに。長い袖や揺れるアクセサリーは、すぐにソースに浸かります。
- 時代もののディナー:時代を感じさせる小物は1つで十分です。蝶ネクタイ、真珠、カーディガン、なでつけた髪。
- 現代もののディナー:物語の中のその場に、役の人物が着ていく服装で。リハーサル・ディナーならきれいめカジュアル、ビジネスディナーならブレザーです。
- ポケットを1つ空けておく:冊子とペン用に。または椅子の背に小さなバッグを掛けておきます。
コースがラウンドになるしくみ
役を演じるキットの多くは、ラウンド単位で書かれています。到着のラウンド、事件が発表されるラウンド、新しい手がかりが出る1〜2ラウンド、そして告発と真相発表です。私たちのマーダーミステリーパーティーキットもこの形で、選ぶ人数版によって約1.5〜2.5時間かかります。そのラウンドを3品のコースに重ねると、次のようになります。
ドリンクと到着:第1ラウンド
ゲストが到着し、飲み物を受け取り、公開ページを読みます。席に着く前に、ホストが全員に役になりきって自己紹介をしてもらいます。立っているのはこの時間だけで、15分ほどが目安です。料理はまだ出さずに。お皿と人物シートを同時に持つのは無理です。
前菜:事件発生
全員が着席します。前菜を運びながら、ホストが死を告げる語りを読みます。ゲストは最初の手がかりのページを開き、テーブルで事件の最初の問いに取り組みます。前菜は少なめで冷たいものを。サラダ、1つの鍋からよそうスープ、パンとディップ。タイミングを計る必要のないものにします。
メイン:どんでん返し
前菜を下げてメインを出し、すべてをひっくり返すラウンドを配ります。停電、電報、隠された手紙。いちばん長いラウンドで、たいてい40〜50分。メインを食べ終えるのとほぼ同じ時間です。ホストは証拠カードを一度に出さず、1枚ずつ出していきます。そうすれば、いつでも新しい言い争いの種があります。
デザート:告発と真相
デザートを出す前に、全員が犯人だと思う人を書きます。それからホストがデザートを運び、みんなが食べているあいだに解決編を読みます。犯人はコーヒーを飲みながら事情を語ります。キットに表彰があれば、最後のひと口と一緒に渡しましょう。
ゲームに合わせた献立の立て方
献立のルールはひとつだけ。ラウンドの最中に、ホストが台所にいないことです。具体的には次のとおりです。
- 最初のゲストが来る前に、すべて作り終えておく。煮込み、ラザニア、休ませておけるロースト。最後に「あと10分だけ」かかる料理は避けます。その10分こそ、全員があなたを必要とする時間です。
- 前菜は冷たく、メインは温かく、デザートは冷たく。オーブンを使うのは1品だけで、到着のラウンド中に入れておきます。
- 大皿で取り分ける。メインは大皿で食卓に置き、ゲスト同士で回してもらいます。ホストは座ったままでいられ、容疑者たちには話すきっかけが生まれます。
- テーマのドリンクは6種類ではなく1種類。被害者や事件現場にちなんだ名前をつけ、ピッチャーで作っておき、サイドテーブルに置いておきます。
- アレルギーとベジタリアンは書面で確認。玄関先ではなく、役を送るときに聞いておきましょう。
テーマに合わせた献立は必須ではありません。1920年代のもぐり酒場の事件だからといって、1920年代の料理は要りません。おいしいラザニアといい物語は、本格的でも手間のかかる献立に必ず勝ちます。
ミステリーらしい食卓の整え方
ちょっとした工夫で、食卓が事件の舞台に変わります。
- 席札には本名ではなく役名を。言い争う理由のある役どうしは、隣ではなく向かい合わせに座らせます。
- 各席にフォルダーか封筒を。そのゲストのページを入れておきます。秘密は秘密のまま、事件を解く手がかりにソースがかかることもありません。
- ホストの近くに手がかりトレイを。証拠カードをラウンド順に、裏向きで並べておきます。
- 全員の席にペンを。メモと最後の告発に使います。
- 照明は落とし、キャンドルは2人に1本。文字が読める明るさで、何かが起きそうな暗さに。
私たちのキットでは、ゲスト全員に公開ページと秘密のページからなる人物ファイルがあり、ギルデッド・カナリー殺人事件や真夜中のショーの殺人など、印刷できる招待状がついているキットもあります。公開ページと秘密のページは両面印刷して折っておけば、隣の人に見られずに自分の秘密を読めます。
テーブルに合うキットの人数版は?
ゲームの規模は、椅子の数で決まります。私たちのパーティーキットは1回の購入で3つの人数版が入っていて、ホストはプレイしません。
| テーブル | 人数版 | ゲスト | プレイ時間 | コース |
|---|---|---|---|---|
| キッチンテーブル | Mini | 4〜6人 | 約1.5時間 | メインとデザートの2品でも十分 |
| ダイニングテーブル | Classic | 6〜9人 | 約2時間 | 3品のコース |
| テーブル2つ、または長テーブル | Grand | 10〜20人 | 約2.5時間 | メインはビュッフェ、デザートは1皿ずつ |
ディナーの中でディナーを楽しむなら、ぶどう園の結婚式殺人事件がおすすめです。舞台は結婚式前夜のリハーサル・ディナーなので、物語の場所とあなたの食卓が重なります。ゲストは結婚式の参列者を演じ、それぞれ第1ラウンドで読む1行の乾杯のあいさつがあり、花嫁の父は自分の番の直前に亡くなります。
私たちのキットの作り方:どのパーティーキットにも進行ガイドがついていて、ホストは最後の投票まで解決編を封じたままにします。だからデザートを出す人も、結末を知らずに楽しめます。
2人や3人でマーダーミステリーディナー
役を演じるキットには最低4人が必要です。誰かが犯人役になる必要があり、3人ではお互いに秘密を長く隠しておけないからです。デートや、もう1組のカップルとのディナーなら、代わりに事件ファイル・ディナーを開きましょう。
印刷用のコールドケースを用意し、資料を3つの封筒に分けて、コースごとに1つずつ出します。前菜:警察の報告書、犯行現場、最初の証言。メイン:残りの目撃証言、レシート、通話記録。デザート:鑑識報告と取り調べ、それから告発、そして封をした解決編。私たちの印刷して遊ぶマーダーミステリーの事件ファイルは1〜6人向けで、所要時間は2〜3時間。つまり長いディナーと、たっぷりのコーヒーです。誰も役を演じず、誰もホストをせず、全員が同じ証拠をめぐって言い合います。
平日の夜に印刷が面倒なら、テーブルの真ん中にタブレットを1台置いてオンラインの事件を遊べば、20〜45分で同じことができます。最初の事件は無料です。
2時間のマーダーミステリーディナーのタイムライン
- 2日前:役と招待状を送ります。アレルギーを確認し、小道具は1つで十分、ディナーにフル衣装は要らないと伝えます。
- 当日の午後:メインとデザートを作り、席札とフォルダーで食卓を整え、証拠カードをラウンド順に並べます。
- 19:00 到着:ドリンクと、役になりきった自己紹介。メインをオーブンに入れて温めます。
- 19:15 前菜と事件発生:語り、最初の手がかりのページ、最初の問い。
- 19:45 メインとどんでん返し:いちばん大きなラウンド。証拠カードを1枚ずつ出します。
- 20:35 告発:デザートが台所を出る前に、全員が名前を書きます。
- 20:40 デザートと真相:解決編、告白、表彰。
- 21:00 コーヒーと振り返り:誰が何を知っていたか、誰の嘘がいちばんうまかったか、誰が何もかも見当違いだったか。
マーダーミステリーディナーを台なしにするミス
- 前菜で手がかりを全部出してしまう。メインの途中で解けてしまい、デザートの時間はやることがなくなります。カードは出し惜しみしましょう。
- ホストの手がかかる献立。盛り付けをしているあいだは、ホストの仕事ができません。料理はいつも大皿で。
- 告発の時間をあいまいにする。「デザートが出たらペンを置く」と、はっきり区切りを決めましょう。
- カップルを隣に座らせる。本物の情報をささやき合い、緊張感が抜けてしまいます。
- パーティーの前に自分で解決編を読む。封をしたままにしましょう。結末を知らないホストは、誰よりも楽しめます。
よくある質問
マーダーミステリーディナーとは何ですか?
食卓で遊ぶマーダーミステリーパーティーで、食事のコースが1品進むごとにゲームの新しいラウンドが始まります。ゲストは容疑者を演じ、ホストが物語を読んでコースの合間に手がかりを配り、デザートのときに犯人を指名します。
マーダーミステリーディナーには何人必要ですか?
役を演じるキットには、ホストのほかに最低4人のゲストが必要です。1つのテーブルなら6〜9人がいちばん楽しめます。2〜3人なら、人物キットではなく印刷用の事件ファイルかオンラインの事件を使いましょう。
マーダーミステリーディナーにはどのくらい時間がかかりますか?
6〜9人で3品のコースなら約2時間を見ておきましょう。4人でキッチンテーブルを囲むなら1.5時間ほど、10〜20人のディナーなら約2.5時間かかります。
マーダーミステリーディナーではどんな料理を出しますか?
作り置きできて、大皿で取り分けられるものなら何でもかまいません。冷たい前菜、煮込みかオーブン料理のメイン、冷蔵庫から出すデザート。ラウンドの最中に、ホストがコンロの前に立つことがないようにします。
マーダーミステリーディナーには何を着ていけばいいですか?
ジャケット、襟、ネックレス、帽子、メガネなど、役の人物が伝わる上半身のアイテムを1つか2つ身につけましょう。着席のディナーでは、ほとんどの時間、見えるのは上半身だけなので、フル衣装は要りません。
マーダーミステリーディナーでは何が起きますか?
ゲストが役になりきって到着し、食事の始めにホストが死を告げ、コースごとに新しい手がかりと質問のラウンドが進みます。デザートの前に全員が告発を書き、デザートを出しながらホストが犯人を明かします。
キットなしで自宅でマーダーミステリーディナーはできますか?
自分で書くこともできますが、フェアで解ける事件を作るには何週間もかかります。印刷用のキットなら役、手がかりを出す順番、進行ガイドがそろっているので、手間はディナーそのものにかけられます。
マーダーミステリーディナーは何で構成されていますか?
マーダーミステリーディナーは、2〜3品のコースの食事、それぞれが容疑者を演じるゲスト、物語を読んでコースの合間に手がかりを配るホスト、そしてたいていデザートのときに行う最後の告発と真相発表で構成されています。